今日の日記
2002年2月8日どう切り出したらいいのかわからない。
死というのはやはり、とても悲しいものだと思う。
去年のくれは、これがとても身近にあった。
一つは少数の家族に見送られ、一つはそれすら誰にも気づかれることの無く。
あたしはそのどちらにも涙を見せることはなかった。
現実が、夢のようにおもえた。
それでも、あたし自身気づかずに、かなりの影響をあたしに与えていたのかもしれない。
彼女にあったのは偶然のようでもあるしあるべくして起こったことかも知れない。
彼女の死を聞いたときのあたしの心の中をストレートにあらわす言葉をあたしは知らない。
ショックだったのかもしれないし、やっぱりね、って思ったのかもしれない。
彼女との関係はあたしにとってとても居心地が良いものだった。
少なくともクリスに合う前のあたしにとっては。
あたしと彼女にあったものを友情という言葉で表すことはないと思う。
あたしは彼女が好きだったし、彼女もあたしを嫌いではなかった、それだけだ。
彼女もあたしと同じように、冷めた目をしていた。
寂しいとか、孤独とか、そんな言葉を知らない目をしていた。
あたしと彼女の間に会話があることはまれだった。
沈黙は心地よかった。
一度、彼女は自分の家族のことを言ったことがある。
父親はいなくて、母親は南に行ったといった。
冬でも道に立ちやすいように。
あたしもそうしようかなあ…と彼女はたばこの煙を吐きながら言った。
その時の横顔が、何と無く自分すらも見放したようで、うかつにもきれいだなと思った。
まるで自分を見ているようだった。
鏡に映った自分が、どうにかして自分の意志を持ち、歩いたり話したりたばこを吸ったりしている、そんな気がした。
実際、似ても似つかないのに。
彼女と最後にあったのは、もうずいぶん前になる、確かクリスと一緒に住みはじめたころだ。
彼女にそう言うと、口の端をにっとあげて、
よくは覚えていないけど、確か
「ミイラとりがミイラになったね」みたいなことを言った。
おかしくて二人でくすくす笑った。
彼女の死を聞いたとき、あたしはクリスに、
昔のあたしが死んでしまったよ。といった。
言った後、なんとも言い表せない、抜け殻のような気分になった。
悲しくはなかった、たださみしかった。
彼女の好きだったマルボロの赤を買ってきて火をつける。
送り火だよ、と心の中で何度もいう。
つめたい冬の空気の中で、上っていく紫煙を追って空を見上げる。
明日から同じ日常が待っている。
ただ彼女だけいない。
この一ヶ月以上、あたし自身体調を壊し、無気力な生活を送ってきた。
久しぶりにPCを立ちあげてみたら、たくさんの人達からメールがあって、嬉しいやら申し訳がないやらな気持ちでいっぱいだ。
もう、ここに来る人もいないだろうし、お気に入り登録も外されてると思っていたから、日記も止めようと思っていたけれど、当初の予定どおり、4月まで続けるようにします。
もしまだ読んでやろうじゃないかという奇特な方、これから2ヶ月ちょっとお付き合いください。
死というのはやはり、とても悲しいものだと思う。
去年のくれは、これがとても身近にあった。
一つは少数の家族に見送られ、一つはそれすら誰にも気づかれることの無く。
あたしはそのどちらにも涙を見せることはなかった。
現実が、夢のようにおもえた。
それでも、あたし自身気づかずに、かなりの影響をあたしに与えていたのかもしれない。
彼女にあったのは偶然のようでもあるしあるべくして起こったことかも知れない。
彼女の死を聞いたときのあたしの心の中をストレートにあらわす言葉をあたしは知らない。
ショックだったのかもしれないし、やっぱりね、って思ったのかもしれない。
彼女との関係はあたしにとってとても居心地が良いものだった。
少なくともクリスに合う前のあたしにとっては。
あたしと彼女にあったものを友情という言葉で表すことはないと思う。
あたしは彼女が好きだったし、彼女もあたしを嫌いではなかった、それだけだ。
彼女もあたしと同じように、冷めた目をしていた。
寂しいとか、孤独とか、そんな言葉を知らない目をしていた。
あたしと彼女の間に会話があることはまれだった。
沈黙は心地よかった。
一度、彼女は自分の家族のことを言ったことがある。
父親はいなくて、母親は南に行ったといった。
冬でも道に立ちやすいように。
あたしもそうしようかなあ…と彼女はたばこの煙を吐きながら言った。
その時の横顔が、何と無く自分すらも見放したようで、うかつにもきれいだなと思った。
まるで自分を見ているようだった。
鏡に映った自分が、どうにかして自分の意志を持ち、歩いたり話したりたばこを吸ったりしている、そんな気がした。
実際、似ても似つかないのに。
彼女と最後にあったのは、もうずいぶん前になる、確かクリスと一緒に住みはじめたころだ。
彼女にそう言うと、口の端をにっとあげて、
よくは覚えていないけど、確か
「ミイラとりがミイラになったね」みたいなことを言った。
おかしくて二人でくすくす笑った。
彼女の死を聞いたとき、あたしはクリスに、
昔のあたしが死んでしまったよ。といった。
言った後、なんとも言い表せない、抜け殻のような気分になった。
悲しくはなかった、たださみしかった。
彼女の好きだったマルボロの赤を買ってきて火をつける。
送り火だよ、と心の中で何度もいう。
つめたい冬の空気の中で、上っていく紫煙を追って空を見上げる。
明日から同じ日常が待っている。
ただ彼女だけいない。
この一ヶ月以上、あたし自身体調を壊し、無気力な生活を送ってきた。
久しぶりにPCを立ちあげてみたら、たくさんの人達からメールがあって、嬉しいやら申し訳がないやらな気持ちでいっぱいだ。
もう、ここに来る人もいないだろうし、お気に入り登録も外されてると思っていたから、日記も止めようと思っていたけれど、当初の予定どおり、4月まで続けるようにします。
もしまだ読んでやろうじゃないかという奇特な方、これから2ヶ月ちょっとお付き合いください。
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