どこにでもある顔。

自分ではあまり自覚しないのだけれど、チナは日本人に見られない。
もちろん、100％日本人です。

日本にいたときでさえ、
「血ぃ、混じってるでしょう?どこ?ロシア？」
なんて言われたことがある。

ロシア系の顔なのか?
顔色がただ単に悪かったのかもしれない。

かの有森裕子さんには、
「フィリピン人だと思った」
といわれ、ショックを受けたのを覚えている。
（どうしてショックだったのだろう...?）

今でも、たまに常連客から、
「父方が日本人なの?それとも母方?」
なんて言われる。
100％純血のピュアな日本人、といっても信じない。
（何で信じないんだろう...?）

前にブライアンの友人宅によばれ、フットボールのゲームをみに行った。
話しの流れで、チナが日本人と知ったときその友人から、
「あのすばらしい水槽には、美しい金魚がいる、と日本語で言え」
といわれた。

日本語にしたら、その文章は不自然すぎる、といったら、
「じゃ、何でもいいからあの水槽を誉めろ」
といわれ、困っていたチナ。

おろおろしていると今度は、
「何でもいいから2単語以上の日本語を流暢に話してみよ」
といわれ、ショック!!
クリスとブライアンは大笑いである。

ところで、チナの顔。
よく言えば親しみやすい顔なのか、それともやっぱりどこにでもある顔なのだろうか、いろんなところで声をかけられる。
ナンパではなく、声をかけられるのである。

道を歩いていたら道を聞かれ、買い物をしていたら店員と間違われ商品、トイレなどの場所を聞かれ、極めつけは迷子がチナによってくる。

「ママがいなくなっちゃったー」
と手を握られたときは驚きである。
近くの店員に引き渡そうとしても、チナの手を放さない。
しょうがないのでママ探しの旅に付き合わされるのである。

ひっくり返っても誘拐犯には見えないってことでしょうか?

モールでおばちゃん連中に声をかけられていたときは、どーせ声かけられるならもっと若いのたのむよー、と思っていたけれど、迷子君、君は若すぎます。
イイオトコが声かけてくれないかなー。

まぁ、ついてく気はさらさらないんだけどね。