初恋の君

金曜日。
友人パムに無理矢理説得され、クリスチャンのコンサートに行ってきた。彼女がクリスチャンだなんて知らなかった。

コンサートといってもチャリティーが目的で、歌っていたのは無名のプロ、セミプロ、アマチュアな人たちだった。

3時間ものコンサート。
曲は有名なものばかりだけど、なんとなく飽きてきた。（罰当たり）

キャッツのメモリーを聞いているとき、パムが日本語に訳してあげると、
「カワサキー、タマグチー、トヨタ、ニッサンー。ヘローキーティー、アリガトー」
と歌いだしたときは笑いをこらえるのが大変でした。
注：タマグチはタマゴッチのことらしい。

10分間の休憩のとき、トイレに行くと教会を出ていったパムとチナ。（ちなみに入場料が＄10のコンサートでした）
なぜかパムの恋愛相談にのっていた。

コンサートに誘ったのはそんな下心があったのか...

彼女の話によると、
先日彼女の初恋の人から手紙が届いた。その中にポエムもそえられていて、何やら彼はパムが好きらしい。
でもパムはいまいち確信が無い。同返事をしたらいいだろうか。

まあ、こんなあらすじだったのだけど、彼女の話はあっちへ飛びこっちへ飛び。収集がつかない。

取り合えず、パムもその人にどっちとも取れる内容の手紙を書きゃいいじゃん。相手にその気があればそういう風にとるだろうし、興味が無ければあ、そうで終わるだろうし。というようなことをアドバイスしておいた。

けれど、チナに恋愛相談なんて人選を誤りすぎ。
ただ恋人がいるからってんでそんな相談されても...
恋の機微なんて何も知らないチナ。

ところで初恋の君である。
パム曰く、
「今まで好きになった人でも一度さめるとそれきり感情が戻ることはない。でも彼だけは違う。どんなに時をおいてもう大丈夫と思っても再開するたびに好きだという気持ちがよみがえる」

初恋の人はトクベツだよねー...と相づちを打ちかけてふととまる。

あれ?
チナの初恋の人...?誰?

思い出せん。そもそも初恋何時だった?
は!!この後に及んで初恋がまだだなんていやだ。

う"ー。